千葉県佐倉市、セッテイ山の双体道祖神
根古屋からGPS便りに歩いていたら全然違う方角の神社に行ってしまったりと迷いつつ、もう一度地図を見直し、式神の祠があった山道へ戻り、三叉路の反対方向へと進んだ。
すごい所に来てしまったが、ここは城外周の空堀の底。セッテイ山への案内表示もあり、こちらで間違ってはいないようだ。
セッテイ山付近を登ったり下ったり、結局出てきた場所は最初に通過した田園の道に近い平地だった。それも広大な平地の中、見つからないうちに陽も暮れてきて、今日は諦めてまた出直しかなー・・・と思っていると、ふと怪しげな階段を見つけた。階段の先の道は平地の脇の林の中へ続き、空堀の終点と思われるそこには注連縄で囲まれた道祖神がポツリと・・・。
こんな場所では、ガイド無しで見つけるのはちょっと難儀だなぁ・・・。
左に杖を持った男神、右に支える女神の姿は他と同様。高さは30cmほどで小ぶりな印象だ。年代不詳。他の祠に納められた道祖神と違い、昔からここにあるのかどうか。道祖神はやはり本来あるべき場所に立つ姿が良い。陽はまだ暮れ始めだが、暗い林の中なので夜みたいな写真になってしまった。
丸彫りの後ろ姿。
↑この平地の右側の林の中にある。工事中(草むしり)の看板が立っていた為、最初に通った時には中に立ち入れるものと思わずに通過してしまった。
今日の目標は全部達成!大佐倉駅への登り坂を振り返ると影も長い。
おまけ。ゴール地点の京成大佐倉駅。京成線の中で最も小さな駅だそうだ。ちなみに新堀の道祖神を見てから大佐倉駅に至るまで、意外にも飲料の自動販売機が全く無かった。秋だからなんとかなったが、夏に来る時には飲料は前もって買っておかないと大変だ。
今回廻った道祖神はおよそ1750年~1800年頃のものだと思われるが、本佐倉城自体はさらに150年ほど遡った1615年に廃城になっているそうだ。
【参考サイト-千葉の遺跡を歩く会-】http://www.aruke.net/kuchu/k74w_motosakurajo.html