大野新田の庚申塔

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木戸口の庚申塔の前に、北へ320mへ行くと大野新田の庚申等があるという案内があったので、表示とおり行ってみると、こじゃれた花屋のある角に2本の木に守られるようにして3基の庚申塔が建っていた。この角から主要道路に左折してくる車が多く、あまり落ち着いた場所とはいえない。
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左右の2基は「帝釈天王」の文字碑。台座に三猿が彫られている。左端はちょっと見難いが、近づいて見ると間違いなく三猿だ。
左側が慶応4年(1868年)建立、塔高89cm、塔幅36cm、奥行22cm、
中央が天明8年(1788年)建立、塔高93cm、塔幅34cm、奥行19cm、
右側が天保9年(1838年)建立、塔高91cm、塔幅36cm、奥行23cm。
慶応4年は大政奉還のあった年で、9月から明治時代に入るという激動の年だ。建立された年代がバラバラなのに3基の台座はひとつに繋がっている・・・というとどんな経緯を辿って今の形になったのだろうか。
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中央の庚申塔の下部に彫られた三猿は彫りが深く、ポーズもどこかコミカルで楽しい雰囲気だ。