柏井の馬頭観世音堂

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中山競馬場でちょっとだけ遊んだ後、船橋法典駅から姥山貝塚公園と柏井小学校の横を抜けて県道9号へ。異なる2つのバス通りが合流するT字路に馬頭観音を集めた馬頭観世音堂(柏井3丁目)があった。ここには大小あわせて13基の馬頭観音がある。
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石段を登って右手の2基。左側は明治24年12月(1891年)建立。台座に馬の彫刻がある。右側は明治28年(1895年)9月建立。碑の表面の一部が剥がれ落ちていた。
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左手の大きな馬頭観音3基。手前はここでは最古のもので、天保13年(1842年)4月建立。その後ろが大正2年(1913年)2月18日建立。一番奥の石碑には「日露戦没軍馬紀念碑」とあり、明治39年(1906年)3月建立。
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小さな馬頭観音が8基。古いものは明治15年、35年から、大正6~8年を経て昭和3年まで。馬がヘルメットのようなものをかぶっているので、軍馬のものだろうか。大正6~8年ごろは第一次世界大戦の時代だ。
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小さな馬頭観音群は、道路側を向いて建ち、交通の安全を見守っている。

軍馬らしき馬頭観音には一基ずつに個人の名前が彫られている。個人で飼っている農耕馬などの愛馬を戦争に供出して・・・ということがあったのかな。もしかしたら分散して祀られていたかもしれない馬頭観音を、天保の古い馬頭観音があったここに集めて合祀したのかなとか。私は研究者ではないので、想像でしかないけれど。