- ■ 二人と三匹で過ごす最後の夜
Date: 2012年09月03日 (月)
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飼い猫、みくが息を引き取った。おとといあたりから調子が悪そうで、正直、2・3日がヤマ、でも、
そこを乗り越えられれば、気の強いみくなら復活する、と思っていた。
だけど、みくにはもう絶えられなかったみたいで。苦しい思いから開放されたみくは眠ってしまった。
みくに初めてあったのはたぶん1998年。14年かあ。ライバルであり、下僕であり、主人であり、そんな関係の猫だった。
仕事から帰ると、みくは動かなくなっていた。連絡はもらっていたので、判っていたのだが、やっぱり現実を見ると、涙が出た。
最後は苦しくて眠れなかったようだし、ようやくぐっすり眠れる。そんな顔をしていた。
二人と三匹で過ごす最後の夜。みくとの楽しかった思い出を語り合いながら、過ごした。
ベッドの横のソファ、みくのいつもの場所に、みくを。寝ていると、頭の中は真っ白なのに、涙が出て止まらない。
人の体って不思議だよ・・・・。
- ■ みくと散歩する
Date: 2012年09月04日 (火)
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朝。起きるといつもの場所に、みくがいた。・・・動いていない証拠だ。
幸いなことに、住んでいる市では、ペットを手厚く火葬してくれる。その場所まで歩いて1時間。
結構な距離だが、その場所までみくと共に3人で散歩する。みくと外で一緒に歩くなんて、最初で最後だ。
最初は曇り空だったが、途中からは晴れ、暑い中の散歩になった。
火葬所では、あっちいったりこっちいったりになったが、その分、みくと長くいられる。いたがってる。そんな気がした。
それでも別れはやってくる。いや、しばしの別れなんだけど、しばしの後は、火葬された後だ。
約4時間、時間をつぶす。買い物で気を紛らわしながら、でも、会話はみくのこと。
そして、みくとの再会。骨を拾ってあげる。どれが、どの部分の骨であるか、説明を受ける。
老猫にしてはしっかりした、ほんとうにしっかりした骨であると。
そして、家路につく。みくとの最初で最後の散歩は終わった。
まだ、みくの気配が残るこの部屋で、みくに見守られながらの生活が始まる。
私にとっても、生まれて初めての飼い猫。ほんとうに、いままでありがとう。
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