うつのみや競馬を知る

目次

 宇都宮競馬場への行き方
 宇都宮の馬券
 宇都宮の競馬新聞
 宇都宮のレース
 宇都宮の重賞
 宇都宮から中央(JRA)へ挑戦するには
 宇都宮競馬の格付(クラス)の昇級・降級


■宇都宮競馬場への行き方

電車で行く場合、競馬場に一番近いのは東武線の西川田駅。競馬場まで近道で行けば約5分で行くことができる。 その近道は電車で降りた人達で、競馬場に行きそうだなあという人の後を追えばOK。
駐車場を横断したりする(おぃ)ので きっと判るはず。そして厩舎の裏側(おうまさんがいるよ)を通り、寝藁を干しているそのすぐ横を通過すると(笑)、競馬場へ到達する。

JR利用の場合はJR宇都宮駅より無料バスがある。
ちなみに、東武線が使えるひとであれば、東武で行った方が安く行けると思う。私の場合はJRだと1800円ぐらいかかるが、 JRから東武に乗り換えて行って1300円くらい。
東武線の場合は新栃木まで準急、快速で来て宇都宮方面に乗り換える。

競馬場周辺の駐車場もわりと多いので車でもOK。東北自動車道鹿沼IC。


■宇都宮の馬券

馬券の種類は単勝、複勝、枠複、馬複、ワイド、枠単、馬単。
基本的に馬単がよく売れている模様。逆に単勝、複勝はほとんど売れていないみたいで、午前中だと複勝0票の馬もいたりする・・・。 故に、午前中のレースで人気の無さそうな馬の複勝を100円買ってみると、3着にきた場合、単勝より複勝の方がついた!(実話)ということがあったりする。おためしあれ。
とはいえ、そんなことの無い程、売上が増えてくれればいいのだが。


■宇都宮の競馬新聞

北関東の競馬新聞はアオケイとアカケイの2種類。正直言ってアカケイは競馬新聞として失格で、アオケイを買うしかない。 アカケイにはもうちょっと努力してもらって競い合うような形にならないと。オッズがたかだか1誌の競馬新聞に引っ張られるのは 困りものだし。(と書いているが、宇都宮の競馬ファンはどの馬が強くて調子いいか良く判っているようで、競馬新聞の印が人気と違うことがよくあり、ちゃんと人気馬が来る)

そんなアカケイのおもひで。元一口愛馬で、足利に移籍になったマイネルアコレイド。中央では最高着順が7着で、ほとんどが後方まま。いつも単勝万馬券な馬であったが北関東に移籍するなり3連勝(まぁよくある話だが)。アカケイに期待の素質馬と書かれたものであった。(アオケイには無視されていた)


■宇都宮のレース

 宇都宮のクラスはA1,A2,B1,B2,B3,C1,C2,C3,C4,C5 に分けられて、それぞれ成績(獲得賞金)によってクラスが上下する。中央は完全な勝ち抜け方式だけど、地方は2着でもクラスが上がったりする。
 宇都宮に限らず、地方競馬の格付けは同じような方式でクラスが分かれている。まぁ、一概にこう、というような統一した決まりがなくて、それぞれの競馬場が独自の 分け方でやっている為、正直言って判りにくい。中央と地方の比較も難しいが地方と地方の比較も難しい。同じC1クラスでも力関係が同じなわけではない。ここいらへんが地方のランク付けを判りにくくしている原因かな、と思う。中央、地方を問わず、このランク付けを統一してなんとか出来ないもなか、と思うのが。
 で、中央だけしかやらない競馬ファンをどう取り込むか、、、そこいらへんを考えるとこの判り辛さはかなりマイナスだと思うのだがどうだろう。
 という訳で本題。
 宇都宮のレースの特別戦。Bクラス以上の特別戦は、なんとか特別、となりいろんなレース名があるのだが、Cクラスの特別戦は統一されている。C5は杉並木賞。ちょっとこ洒落た名前だが、でも結局のところ最下位クラスの特別戦。C4は霧降賞。C3は光徳賞。C2は竜頭賞。C1は幸の湖賞。という具合にクラスによって特別戦のレース名が統一されている。競馬新聞を見るとずっと光徳 賞ばかり走っている馬、とかあってつまらない。レース名はいろいろあって、どういう理由でそんなレース名なのか考えるのも楽しいと思うんですが。
 そんな、なにが特別だか判らない特別戦の中、きらりと光る特別戦、スパーク賞がイイ。Cクラスのほとんどが1400とかそういう距離のレースだが、スパーク賞はなんと800m。いったもん勝ちだけど、一日に一回でもこういう距離があるといいアクセントになって楽しい。(スパーク賞はC4とC5のクラスに対して行われている模様)


■宇都宮の重賞

 JRAには日本ダービーを頂点とするGI,GII,GIII,というグレード(重賞)があるように、宇都宮にも 高崎競馬と共通の北関東グレード、というものがある。(北関東G1、北関東G2、北関東G3と表記する)
 3歳戦、俗に言うクラシック体系らしきものも、北関東にもあって、北関東皐月賞(宇都宮)、北関東ダービー(宇都宮)、 北関東菊花賞(高崎)という3冠レースが北関東G1として存在する。
 なんだ、北関東も中央と一緒で判りやすいじゃないか!・・・というのは間違いで、北関東皐月賞の前に北関東弥生賞という北関東G1 レースがあったり、北関東ダービー後に高崎でサラブレッドカップとかいう北関東G1レースもある。
 そう、北関東では5冠馬が発生しうるのだ!
  ◆
 次は古馬戦線の重賞について。
 え?3歳牝馬路線?
 北関東に3歳牝馬などいません。
 というのはウソですが、牝馬路線は北関東クイーンカップと北関東オークスというレースが北関東G1として存在するが、 なんにせよ、3歳馬の絶対数が少ないので、牡馬クラシック路線で牡馬相手に戦ってください、というのが現実。
  ◆
 という訳で、改めて古馬戦線だが。
北関東古馬頂点は交流グレードIIIの群馬記念(高崎)と、とちぎマロニエC(宇都宮)。北関東の古馬たちは この2大レースを目標に戦い続けている・・・とはとても言えない。
なぜなら、この群馬記念とマロニエCは短距離だが、他の北関東重賞は中距離ばかりだから。
 実際のところ、一開催に一レースは重賞が欲しい、というような理由で重賞レースが組まれているためか、 あまり目的意識の無い重賞が多く、そして、そのほとんどの重賞が中距離で設定されており、 短距離馬が育ちにくい環境になっているのだ。


■宇都宮から中央(JRA)へ挑戦するには

 宇都宮から中央競馬へ挑戦する場合、どうすればいいのか。最近よく地方から中央に遠征してくる馬がいるが、どのようにして挑戦してくるのか、疑問に思っている人もいると思うのでちょっとそのへんのことを書いてみる。
中央へ挑戦する方法は以下の4つのパターンが考えられる。

1.JRA認定競走に勝ち、特別指定交流競走に出走する。
宇都宮競馬の新馬戦でしもつけ若駒2歳、という競走があれば、それがうつのみや競馬の認定競走である。 このレースなどがそう。この認定競走に勝つと、JRAの特別指定交流競走に出走することができる。この認定競走(新馬戦)には各馬1度しか挑戦できないので、ここで勝つのと負けるのとではかなりの差が出てくるのだ。(※しもつけ若駒チャレンジ、という競走で、既出走馬での認定競走が始まりました。)たとえばオンソク号は認定競走に勝った後、福島の特別指定競走に挑戦している。この特別指定競走に出走できる権利は3歳までで、古馬(4歳以上)になると特別指定競走には出走できなくなる。

2.GI競走へのステップレースへ。
北関東ダービーや北関東オークスを勝つと北関東ブロック代表として、中央のGI競走のステップレースに出走することが出来る。北関東ダービーに勝った場合は、菊花賞のトライアル競走、セントライト記念あたりに出走する権利を得るのだ。もちろん、そのトライアル競走で優勝するなど、条件を満たせば菊花賞へ出走することも可能になる。クラシックレースに限らず安田記念とか、高松宮記念など、古馬GIのステップレースに出る場合もブロック代表選考レースに勝利すれば中央のレースに出走することができるのだ。

3.指定競走へ。
中央で指定競走と呼ばれるレースには地方枠内で地方馬が自由にレースに出ることができる。福島テレビオープンとか、NSTオープンなどがそれにあたる。高崎のタマルファイターがこの指定競走へよく出走している。

4.ダートグレード競走へ。
中央のダートグレード競走へ地方出走枠内で選出されれば出走することが可能。フェブラリーSをはじめ、根岸Sとか、武蔵野Sとか。もちろん、ジャパンカップダートもこれにあたる。

ずいぶんと厳しい出走条件だが、これでも昔に比べれば随分と交流競走が増えたと思う。 宇都宮からも、ベラミロードを超える中央での活躍馬が出ることを願いつつ・・・。


■宇都宮競馬の格付(クラス)の昇級・降級

 宇都宮では、各馬はA1,A2,B1,B2,B3,C1,C2,C3,C4,C5に格付けされる。
前走までC5を走っていた馬が勝ってもいないのに今回はC4で走っているとか、前走C4で勝っているのに今回も まだC4で走っている。何故?と疑問に思ってしまう。
 中央競馬では勝つと昇級、と判りやすい仕組みになっているが、地方競馬は競馬場それぞれ昇級降級の基準が違っている。

 宇都宮の昇級条件は格付け後の賞金を加算していき、各クラスの基準額を超えると昇級。昇級後はまたゼロから賞金を積み上げていき 昇級基準に金額が達すると昇級する、という仕組みになっている。

 その他、同格付けを2連勝すると昇級する、という特別ルールがある。そのため、連勝街道のハイコンプリートはガンガン昇級しているのである。

 降級については、4連続着外(5着以下)になると降級になる。いつもいつも後ろを走っていると、いつのまにかC5である。

 という訳で、その当たりを注目して出走表を見ると面白いかも。次勝つと2連勝で昇級だから狙ってみるとか、次で着外だと 4戦連続で着外になってしまい降級だから、今回は頑張るだろう、とか。

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